内容紹介

痴漢に間違われたところを雨の妹・光に助けられるジュウ。単なるついていない事故だと思っていたのだが、それを機にジュウへの嫌がらせが始まる。子供の嫌がらせレベルだったものが次第にエスカレートしていき犯人捜しを始める。そして光も同じような嫌がらせを受けていることを知り組織的な行為の匂いを感じたジュウ達は奇妙な集団の存在をつきとめるのだが……。

私達の世界とはちょっと違っている狂った世の中で起こる殺伐とした事件で1,2巻の内容は鬱なものでしたが、今回は苛めという身近にある話からなにかにすがる人たちの心の弱さ、そしてそれが行き着く先の怖さを描いています。今までの事件が微妙に現実とずれていたもので違和感があったのですが、現実感の高い今作品は今までの中で一番の出来だと。光のフラグが立ったり、2巻で出来てきた雪姫のポジションが確立したりと先が楽しみにさせてくれた巻でもあります。ちょっと影の薄い雨ですが表紙通りの電波能力は最後にいかんなく発揮されて良かった良かった(^_^)

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