花と星(1)

内容紹介

中学時代に一度も勝てなかった相手がいたため卓球を辞めて高校に入学した花井さん。しかし、入学日に校門で出会ったのはその宿敵で同じく卓球を辞めた星野さんでした。自分が卓球を辞めた意味を無くし、そしてその宿敵と同じクラス、隣の席になってしまった花井さんは無表情・無感情の星野さんに苛立ちを隠し切れません。しかし、星野さんに振り回されていく内に段々気になっていき……。

コメント

表紙が素晴らしすぎるっっっ!
作品の内容を知っていると二人がどんなことを考えて表紙の格好になっているとか考えるだけでもニヤニヤが止まりません
無自覚から相手を好きになっていき、そして相手に嫉妬していく。自分の気持ちが判らなく戸惑う女の子の気持ちが上手く描けていて、これぞ百合漫画と百合好きに絶対読んで欲しいオススメの1冊です。 最初は嫌っていても段々好きになっていく花井さん。感情を表に出さないけど実は花井さんのことが好きな星野さん。そんな二人が段々近づいていって、とそんなすっきりとイクわけがない。対抗馬突如登場など近づいては離れていく不器用な二人の関係が見ていて微笑ましくてたまりませんよ。決してドロドロ展開にならず、笑えながらも切なく感じるこの微妙なラインを上手く描き続けています。素直になれない二人の関係を温かく見守っていきたい期待のシリーズ開始です。

気になる終わり方となっている1巻の続きは10/12発売「つぼみ(14)」に収録されています。