内容紹介

歩とひつじは幼稚園からずーっと一緒でいることが当たり前の二人。高校も同じ、クラスも同じ、歩は高校に入っても今まで通りで居続けると思っていた。しかし、ボーイッシュな海老沢先生に出会ったことで二人の距離は少しずつ離れ始めていく。ひつじが自分にだけ見せていた笑顔、自分よりも他の人への時間を取り始めたこと。そして、海老沢先生とつきあい始めたというひつじの告白……。歩は今になって臆病だった自分に後悔する。自分の気持ちに気が付いた歩は?そしてひつじは?

自分の気持ちに気が付いたときにはすでに手遅れだった……。すれ違い、後悔、そして好きという本当の気持ち。切ない三角関係を描いたことで「百合姫」で人気の高かった「センチメンタルダスト」が単行本として発売です。おはようのキスをするような特別な感情は抑えながらも仲のいい二人が、気持ちがすれ違いそしてもう一人の存在によって離れていく。王道の三角関係ストーリーですが、心情の描写が非常に巧い。手を繋ぐだけのドキドキ、言い出せないもどかしさ、喪失感、好きな人だからこそ恋を応援したくなる矛盾。主人公である歩を中心にして心情をしっかりと描いています。泣いて泣いて泣いて、相手を想い辛い選択をしていく歩が果たして幸せになれるのか?切ない百合ラブストーリーです。

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