アルテ(1)

アルテ(1)
作者 大久保圭
ジャンル コミック
JAN/ISBN 9784199802034
出版社 徳間書店
レーベル ゼノンコミックス
発売日2014-04-19
価格 638円(本体580円)
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内容紹介

16世紀初頭・フィレンツェ。
芸術など文化活動が花開いたルネサンス発祥の地。
そんな活気あふれる華やかなる時代に、貴族家生まれのアルテが画家工房への弟子入りを志願する。
女性がひとりで生きて行くことに理解のなかった時代、様々な困難がアルテを待ち受ける。

コメント

現代とは全く違う時代を描くにあたっては、高い画力が要求されるのが常です。なにしろ、風景で時代背景がわからないと話に入っていけませんからね。それは「乙嫁語り」や「ジゼル・アラン」然り、「軍靴のバルツァー」や「海のクレイドル」もそうですね。そして本作の著者・大久保圭先生は、これが初単行本ながら見事な画力で16世紀のフィレンツェを描き出しています。言葉だけじゃなく、絵で説明ができるってのがマンガの良さってもので、それを鮮やかに体現して魅せてくれています。そしてお嬢様がまたカワイイ。それはもうカワイイ。時々エロい。ハラショー。しかしそんな見かけであれど、この作品は多くの困難に立ち向かう情熱と挑戦の物語です。不条理に毅然と立ち向かう姿は、愛らしさを飛び越えて気高く美しい。
コメント:中村 4/21UP

コメント

16世紀フィレンツェ。女性は家で子どもと家を守るのが当然で、自活する女性など殆どいなかった時代。『画家になりたい』という情熱を形とするため、少女アルテの挑戦がはじまる! といった所で、最近流行ってきてる気がする旧時代の人々の生活を描く作品です。新人さんながら、この手の作品に欠かせない高い画力を持ちあわせており、フィレンツェの町並みや工房の様子など実にいい感じです。そしてアルテお嬢様がかわいい。怒ったり笑ったり恋したり非常にかわいい。しかし、サクセスストーリーかと思いきや恋の話がメインだった1巻目ですが、だからって障害を乗り越えて結ばれましたヤッター、となる訳がない。それじゃアルテが最初に言っていた籠の鳥と同じですからね。世間を知ること、夢を追うこと、自分の気持ちに気づくこと、色々ないまぜになったアルテの挑戦。この先どう転ぶのか、要注目です。

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