血潮の色に咲く花は(2)

血潮の色に咲く花は(2)
作者 霧崎雀
イラスト refeia
ジャンル 文庫
JAN/ISBN 9784094515121
出版社 小学館
レーベル ガガガ文庫
発売日2014-09-18
価格 693円(本体630円)
カテゴリ ライトノベル  
通常便:在庫なし
ゆうパケット:在庫なし
販売価格
693 (本体630)
ポイント3%(21ポイント)
カート確認

内容紹介

宿主にとっての『幸せ』とは――。

「花がどうやって子孫を残すか知っているか?」
「受粉だろ。雌しべに花粉がついて――」
「そう……それが普通だ。奇妙だと思わんか? あの宿主も、花は花だ。だが奴らは独力で花を咲かせ、他所から何かが入った気配もないのに、やがて種子を生み出す」

黒服に言われるまで、ルッカは考えたこともなかった。『花』はそういうものだから、と思ってそれで納得してしまっていたのだ。
「有性生殖する生物は、遺伝子を混ぜることで、一つの種の中にも多様性を生み出している。皆が同じ弱点を持っていては簡単に滅びるからだ。事実、宿主も個々の能力に差異があり、特異的な能力を得た個体とて、稀にだが確認されている」
そこまで言って、黒服は鋭く目を細めた。
「仮に、奴らが無性生殖で増えているとしよう。何かがあるはずだ。生物としての弱点を補う、何らかのカラクリが……」

ルッカは以前黒服との会話を思い出した。どうして今その話を思い出したのか。それはリディの生まれた地でルッカの目の前に、リディと同じ真紅の花を咲かせた宿主が現れたからであった――。

花のために生きる宿主の少女と宿主のために生きる青年の物語、第二巻。

同一作者の関連する作品 (最大20件)

災害で卵を失ったドラゴンが何故か俺を育てはじめた(1)
災害で卵を失ったドラゴンが何故か俺を育てはじめた(2)
災害で卵を失ったドラゴンが何故か俺を育てはじめた
怨獄の薔薇姫(2)_政治の都合で殺されましたが最強のアンデッドとして蘇りました
怨獄の薔薇姫 政治の都合で殺されましたが最強のアンデッドとして蘇りました
血潮の色に咲く花は

このページのURL