内容紹介

バレー部のエースで、学園の王子様と呼ばれている藤原先輩が校長の大事な壺を割ってしまったところを見てしまった美羽。なんでも言うことを聞くと黙っている交換条件に美羽は何気なく自分と付き合ってくれと言ってしまう。男性との接点のない自分が将来男性と付き合うための練習という気軽なお願いだったが、先輩と付き合っていく内に次第に惹かれていってしまう。形だけの付き合いが本気になっていくことに気が付いてしまった美羽は……。

単なる形だけの付き合いが本気になっていく王道百合長編
「何でも言うことを聞くから!」と言う台詞を聞いて「ん?」とか反応してしまう人が汚れているので、この作品を読んで清められてください。
嫉妬する同級生や仲違いをする友人。二人が付き合うことで周囲の反発やねたみなどが主人公を襲うが、基本森永みるく先生の登場人物に悪人はいないし、誰もが幸せになれる道を描いてくれています。周囲を含めて二人が幸せになれる優しい百合が先生の魅力。
今回もふとしたことで学園の王子様(女性)と偽りの付き合いをすることになった主人公が次第に惹かれ、素直になれず、互いの勘違いから喧嘩をしてという王道。
王道ではありますが、最初はほとんど先輩に興味がないけど、いいところを見つけ始め好きになっていくという課程が、笑いなどの掛け合いを含めて非常に丁寧に描かれていて、好きになる理由が読者にも理解できる上手さは流石は森永みるく先生と言わざるを得ません。小っ恥ずかしいストレートな百合展開を楽しみたい人はマストな作品です。
コメント:星野 6/1UP

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