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連載1話目から単行本発売を期待していた注目の作品です。
このところ中世ヨーロッパを舞台にした作品が増えてきたな~よきかなよきかな。と思っていたところに魔女狩りによって母を殺された少女が復讐のために修道院に入り、復讐を目論むという作品が登場しました。
描くのは『地の底の天上』というデビュー作で紙幣の絵師と贋作師の切ない恋物語を描いた竹良実先生。
『地の底の天上』については小学館のサイトで公開中です。→
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反抗した者を躊躇わず殺し、クスリによって洗脳する恐ろしい修道院で復讐の術と脱獄への道を探すダークファンタジーとなります。
初単行本とは思えない活き活きとしている人物達や笑顔の奥に潜む恐ろしさをしっかりと描いています。
完全に管理された場所で生きなければいけない少女達の恐怖と順従、慣れていくことの恐ろしさも伝わってきます。
共に脱出しようとする協力者の存在。裏切り者。監視の目。近づいてくる狂気の影。エラの動向が気になる注目の1冊です。
コメント:星野
6/10UP