アルボスアニマ(1)

内容紹介

時に19世紀――東南アジアを中心に活動する植物採集家の少年ノアは、
植物の根より記憶を辿ることができる『起源追想』という特殊能力を持つ。
しかし『起源追想』の最中にノアと植物を引き剥がすと、精神を根に持って行かれ死んでしまう…。
そんな彼の助手兼護衛のラジャードは元海賊。海賊の護衛をするほどの剣の腕。
二人はディーバ商会から植物採集の依頼を受け、希少な植物を求め世界中を飛び回る!

コメント

植物に関すること以外はダメダメな植物採集家ノア・レスコットと、そんな主人を護衛する腕利きの元海賊で現助手なラジャード。そんなふたりが様々な依頼を受けて世界を駆け巡る軌跡が描かれており、読後にはこれぞジュブナイル作品の王道と言い切っても 過言ではないドキドキワクワク感に満たされました。植物採集はイメージだけですとそんなに冒険譚になるのかなぁと思われるかもしれませんが実際の19世紀でも希少な植物は美術品と同じ価値を持っていたので死を顧みず、一攫千金を夢見て海を渡ることも少なくなかったようです。キャラクターもストーリーに負けず劣らず魅力的で主人公が所属している商会に自称「平和的交渉員」を名乗る女性がいるのですが、かわいい見た目とは裏腹に某漫画の吸血鬼をも倒せそうな丸太や錨をぶん回すというこれもひとつのギャップ萌え?もあったりします。
コメント:田中 7/11UP