荒城に白百合ありて
作者 |
須賀しのぶ
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ジャンル |
ノベル |
JAN/ISBN |
9784041084335 |
出版社
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KADOKAWA/角川書店
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発売日 | 2019-11-21 |
価格
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1,870円(本体1,700円)
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内容紹介
森名幸子から見て、母の鏡子は完璧な会津婦人だった。江戸で生まれ育った母は教養高く、武芸にも秀でており、幸子の誇りで憧れだった。
薩長軍が城下に迫り、白装束を差し出して幸子に自害を迫った時も、母の仮面が崩れる事はなかった。しかし、自害の直前に老僕が差し出した一通の手紙が、母の、そして幸子の運命を大きく変えた。手紙から視線を外し、再び幸子を見た母は、いつもの母とは違うものに変わってしまっていた。その視線を見て、幸子は悟った。
――母は、この美しい人は、いまこの瞬間、はじめて私を「見た」のだ、と。
薩摩藩士の青年・岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ秀才であったが、攘夷に沸く学友のように未来への展望を抱けずにいた。そんな中、伊織は安政の大地震の際に燃え盛る江戸の町であやかしのような美しい少女と出会う。彼女は聞いた。「世界は終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬ生き物である」と。一目会った時から魂から惹かれあう2人だ
が、世界の終末はすぐそばまで迫っていた。
この世界で、ともに生きられない。だから、あなたと、ともに死にたい。幕末版ロミオとジュリエット!
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