【内容紹介】

受肉を解き真の姿になったネビロスと左門くん、最強ダッグ結成! “マステマ編"は最高潮へ…!! そんなバトル展開の真っ最中、まさかの人気投票結果発表で左門くんのトンガリの運命は!? さらにてっしーパパ初登場や、バンド結成にスキー旅行などなどシリアスからラブコメまで縦横無尽の振れ幅でお届けします!!

【週間オススメコメント】

人気投票に向けてシリアスイベントで好感度アップを狙うカスの極み虫野郎こと左門くんの順位がついに決定する第8巻。シリアス展開の最中でも売約済を容赦なく差し込んでくるこのセンスよ。
マステマ編に続くT◯LOVEる編(?)、カス夫改心編(!?)と相変わらず引き出しが多いこと。微妙にラブコメ感を醸し出しつつも、真面目に彼らの関係を考えると結構不毛というか、噛み合わないのがわかってしまうのがちょっとおセンチ感。バカをやりつつも内側はまっすぐな人間味があるのが本作の魅力でもありますね。そしてそんなお話の次、巻のラストを飾るお話に閣下とカス虫のもうなんかどうしょうもないエピソードが繰り出されてくるという。もうホント最高。

【週間オススメコメント】

「いろんなことが起こり過ぎだよ～」とは作中キャラクターの弁ですが、まさにそのとおりな作品でした。サクラブリゲイド最終巻です。巻数ごとに起こる急展開。読んでる人間が最後まで安心できない良い作品でした。最初は学園もの+戦争、謎の実験兵器なロボとかよくあるタイプの作品かとおもわせつつ、クーデターの勃発、世界的規模の謎の組織アルカディアの登場、世界各国の兵器と対戦してサバイバル、3軍組んでの反アルカディア同盟の発足、敵基地を強襲したら過去の達人のクローンの登場、機械と人の融合進化とかもう羅列するだけでもジェットコースター具合がわかっていただけると思います。7巻だと若干短く感じますがよい落とし所だったのかなと。このコンビの次回作も期待!

【内容紹介】

核兵器による世界的危機をへて、生命主義を掲げる高度な医療福祉社会が確立された近未来。　

突如、目の前で起きた友人キアンの死と、それと同時刻に世界中で多発した自死事件。

真相をさぐるトァンは、事件の背景に13年前に死んだ最愛の友人、ミァハの存在を感じはじめる……。

【週間オススメコメント】

人間の想像する未来像ってのは、その時代で変わるものです。伊藤計劃がハーモニーでえがいた未来像は過剰なまでの健康志向、オープンな個人情報、行き過ぎた親切心……気持ち悪さを感じながらも今という時代から創造するとたしかにありえる未来だとおもいます。たとえて言うなら健康なディストピア……清潔すぎる未来というのもなんです。某壊し屋も言ってます。「いい年した童貞が白いべべ着てミルク飲みながら政治を語るだってっ!? そんな未来冗談じゃねぇ」っと。とはいえこんな未来がないともいえないのが、伊藤計劃さんのすごいとこなのかなとおもいます。

【内容紹介】

恋しい人に、もう一度会いたかっただけ。

人間とアンドロイドが共生している世界。
16歳の人間の少年・朱(あか)は「新しく買ったヘルプロイドより不出来だから」という理由で親に捨てられた。
生きるためには働かなければならない。
そんな中で朱は、風変りな姉弟が住むというアパートの管理人の仕事を得る。
彼ら以外誰もいない広大なアパートで、姉・霞(かすみ)と弟・千秋(ちあき)との共同生活を始めることになった朱。
親に捨てられた傷は癒えないままだったが、穏やかに流れていく姉弟との日常生活の中で、朱は次第に安らぎを見出していく。
だがそんなある日、病弱だった姉の霞が突然死んでしまう。かけがえのない存在を失い、心の痛みにどうしても堪えることができない朱と千秋は「とある決断」をするのだが……?

2016年10月の発売後すぐに話題となった「AV女優とAV男優が同居する話。」の著者・時計氏のコミックス第2弾です。

【週間オススメコメント】

「AV女優とAV男優が同居する話。」の時計先生による最新作。前作と描き方は異なりますが、「どうにもならないものに関係を奪われる」という構図は本作でも描かれています。まあだって、どうにもならないものはどうにもならないから、どうにもならないのです。それを受け入れるのか、受け入れずに抗うのか、それはあくまでもその人達の心の持ちようでしかなく、事実は事実としてそこにある。だけど、それをただ悲しいだけの事柄にしないために、思い出があるのでしょう。立ち直りや再生は、また別の物語。その片鱗だけを描きつつ本作は幕を閉じる。うーん、美しい。